現実はシビア

なんか書くことも無いので、この間実家に帰ったときに母から聞いた話を。



私は幼稚園の頃、仲の良かった女の子がいたらしい。いわゆる幼馴染というやつですな。
漫画とかならこの幼馴染と小中高一緒に歩んでいって、幼馴染といっても会ったらいつもケンカばっかり。だけどお互いなんか気になる存在?みたいな感じになるんだろう。ドキドキ胸キュンな感じで。そして高校卒業の日・・・・みたいな!



でももちろん現実はそんな風ではなくて。この女の子は幼稚園の頃に事故で亡くなってしまいました。こういったことも漫画なら話のきっかけとして綺麗に使われるんでしょうが、現実の私は、今回の帰省で母から話を聞くまでこの女の子のことを全く忘れていました。いや、話を聞いても全く思い出せなかった。物心つく前の出来事ですから覚えていないのも仕方ないんですが、こんな大事件を覚えていない自分自身に少なからずショックを受けました。それと共に現実はやっぱりフィクションとは違うんだな、と思いました。


さて、なぜ母が今になってこんな話をしたかというと、この女の子のお母さんがよく私が今どうしているのか聞いてくるんだそうです。安っぽい表現ですが、私の成長に亡くなったお子さんの成長した姿を照らし合わせているのかもしれません。

今回帰省した際に、たまたまこのお母さんと会う機会がありました。「大きくなったねぇ〜」というそのお母さんの言葉は、親戚、近所のおっさんおばさんから嫌になるくらい言われているのに、想像以上に私に響きました。その言葉にはどれだけ多くの種類の気持ちが込められていたのでしょうか。


忘れられない言葉、というものがあると思いますが、このときのお母さんの表情と言葉は、確実に私にとって忘れられないものとして、心に残っていくでしょう。



俺もがんばらなきゃな。